ヒフデュラの作用機序

ヒフデュラ※は、「 FcRn」に結合し、IgG自己抗体を含むIgGの血中濃度を下げます

※ボルヒアルロニダーゼのはたらきにより、からだの中に広がった有効成分エフガルチギモドを「ヒフデュラ」として記載しています。

ヒフデュラは、エフガルチギモドを含む皮下投与のお薬です

ヒフデュラは、以下2つの有効成分を含みます

エフガルチギモド
ボルヒアルロニダーゼ

ボルヒアルロニダーゼは、エフガルチギモドが皮下で広がるのを助けます

ボルヒアルロニダーゼは、真皮などに含まれるヒアルロン酸を分解し、一時的に投与部位の皮下組織の浸透性を増加させることで、エフガルチギモドの拡散と吸収を促します。

ヒフデュラ投与時(イメージ図) ヒフデュラ投与時(イメージ図) ヒフデュラ投与時(イメージ図)

アルジェニクスジャパン社内資料
Locke KW, et al.: Drug Deliv. 2019;26(1): 98-106.より作成

ヒフデュラの作用機序

ヒフデュラは、「 FcRn」に結合し、IgG自己抗体を含むIgGの血中濃度を下げます

MG患者さんではFcRnはIgG自己抗体を含むIgGをリサイクリングし、その血中濃度を保っています

 IgG自己抗体を含むIgGがFcRnと結合する
 FcRnと結合したIgG自己抗体を含むIgGはリソソームでの分解をまぬがれる
 IgG自己抗体を含むIgGがリサイクル(再利用)される

ヒフデュラは、IgG自己抗体を含むIgGがFcRnに結合するのを防ぎ、分解を促進し、
その血中濃度を下げます

 FcRnにヒフデュラが結合=IgG自己抗体を含むIgGが結合できなくなる
 FcRnと結合できなかったIgG自己抗体を含むIgGはリソソームで分解される
 リサイクル(再利用)されるIgG自己抗体を含むIgGが減る

ヒフデュラによってIgGの血中濃度も下がるため、感染症への注意が必要です。
詳しくは「気を付けること」のページをご参照ください。

Howard JF Jr, et al. Lancet Neurol. 2021;20(7):526-536.
Ward ES, Ober RJ. Trends Pharmacol Sci. 2018;39(10):892-904.

JP-VDJMG-24-00087(2024年3月作成)