人間の体には体を守るための「免疫」というしくみが備わっています。
本来、免疫は自分の身体には反応しませんが、CIDPでは神経細胞の軸索(じくさく)を覆う髄鞘(ずいしょう)が免疫によって壊されてしまう(脱髄:だつずい)ことで、神経のはたらきに異常が生じると考えられています。CIDPの原因は明確にはわかっていませんが、重要な脱髄の原因のひとつとして、IgG自己抗体が髄鞘に結合することで、マクロファージや補体などの免疫にかかわる細胞やタンパク質が髄鞘を攻撃してしまうことが考えられています。
JP-VDJCIDP-24-00073(2025年1月作成)