MGの治療法

MG治療では、IgG自己抗体のはたらきをおさえることが重要です。

MGの治療では、早期から免疫治療を行い、長期的に飲む薬はできるだけ少なくすることがすすめられています。
ヒフデュラ、ウィフガートはIgG自己抗体を含むIgGをリサイクル(再利用)するFcRnのはたらきを阻害し、血中濃度を下げるお薬です。

MGの治療法

MGの症状が出るしくみ

以下イラストの①〜④の項目をタップいただくと、MGのさまざまな治療法をご確認いただけます。
 

MGのさまざまな治療法

MGのさまざまな治療法 MGのさまざまな治療法 MGのさまざまな治療法

MGのさまざまな治療法


胸腺摘除術​

胸腺に腫瘍などがあるとMGを引きおこすと考えられており、胸腺腫がある患者さんでは摘除が行われます。


ステロイド・免疫抑制薬​

免疫細胞のはたらきをおさえるお薬です。飲み薬や注射剤などがあります。IgG自己抗体などを作りにくくするはたらきがあります。

■ FcRn阻害剤(ヒフデュラ、ウィフガートなど)

FcRnによるIgG自己抗体を含むIgGのリサイクルをブロックし、血中濃度を下げるお薬です。
ヒフデュラは皮下に投与、ウィフガートは点滴で投与します。

 血漿浄化療法​

血液を濾過して、IgG自己抗体などを血液中から除去する治療法です。

 免疫グロブリン静注(IVIg)療法​

IgG自己抗体などのはたらきをおさえる点滴のお薬です。


抗補体(C5)モノクローナル抗体製剤​​

補体の一部に結合して、そのはたらきを阻害するお薬です。

抗コリンエステラーゼ薬​​​

AChの分解を阻害してAChの数を増やすお薬です。

日本神経学会監修:重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022, 2022, 南江堂
医療情報科学研究所編. 病気がみえる vol.7 脳・神経 第2版. メディックメディア. 2017
Guptill JT et al. Neurotherapeutics. 2016;13(1):118-31.​

JP-VDJMG-24-00087(2024年3月作成)